年次大会

第2回年次大会(2020)

2020.09.11

【概要】

主催日本ソーシャル・イノベーション学会
共催京都市
(公財)京都高度技術研究所
(京都市ソーシャルイノベーション研究所[SILK])
同志社大学人文科学研究所第5研究
日時

2020年11月1日(日) 10:00-17:30 
[イブニングセッション] 18:00-19:30
開催場所オンライン
参加費学会員・大学学部生以下 無料  /  一般 1,000円
 [特別メインセッション] 各セッション定員50名
申込方法Peatixからのお申込みとなります。
2020年9月21日までは学会員先行申込みです。
一般の方は2020年9月22日より発売開始となります。
https://siday2020.peatix.com
特別メインセッションのご紹介
ソーシャル・イノベーション学が目指す社会を問う-コロナ禍を経験して-

 

服部 篤子
日本SI学会理事
企画委員会委員長
同志社大学 政策学部 教授

 現在、新型ウイルス感染症 は社会に大きな影響を及ぼしています。経済的打撃だけではなく、ソーシャル・ディスタンシングが与えた孤独や阻害など心理的な影響も見逃せませんでした。学会では、春からその実態を模索把握するために、双方向オンラインセミナーを継続的に開催してきました。そこでは、子育て中の親子の孤独、社会弱者の居場所づくり、再生可能エネルギー事業など、今まさに顕在化している社会的課題に着目し、対話を行いました。そして、年次大会では、コロナ禍の中で私たちが直面する様々な課題や問題に対して、ソーシャル・イノベーション学が貢献できることとは何かを話し合う場にしたいと考えています。まず、大会実行委員会において、いまソーシャル・イノベーション学が目指す社会として5つの社会のあり方を抽出しました。

「危機に強い社会」
「みんなが命を育む社会」
「文化・芸術を礎にする社会」
「自然と共生する社会」
「地方が輝く社会」


 今回は、この中から「危機に強い社会」「みんなが命を育む社会」「文化・芸術を礎にする社会」の3つのテーマを選択し、それらの社会を創るためには何をどう考え、誰がどう実行していけばいいのかを話し合いたいと思っています。 

総括ナビゲーター
森雄 二郎
聖泉大学人間学部 講師

* 本セッションは、全体会にて各ゲストより話題提供をいただき、その後、分科会に分かれゲストとともに対話を深めます。最後に全体会に戻るため、ZOOM移動をお願いすることになります。なお、ZOOMへのアクセスに支障がある方に対してYoutube配信を行う予定です。Peatixからお申込みおよび参加方法をご参照ください。

 

■「危機に強い社会」を創る

東京大学法学部卒。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程単位取得退学。

 1990年代よりホームレス支援に従事し、2009年から足掛け3年間内閣府参与に就任。内閣官房社会的包摂推進室長、震災ボランティア連携室長など。政策決定の現場に携わったことで、官民協働とともに日本社会を前に進めるために民主主義の成熟が重要と痛感する。著書に、『子どもが増えた!人口増・税収増の自治体経営』(共著、光文社新書、2019年)、『「なんとかする」子どもの貧困』(角川新書、2017年)、『ヒーローを待っていても世界は変わらない』(朝日新聞出版、2012年)、『反貧困』(岩波新書、2008年、『貧困についてとことん考えてみた』(共著、NHK出版、2010年)など多数。

 

 この数十年間,肥大化した官のスリム化を目指し,新自由主義を基調とした行財政改革が進められている。その結果,今般のコロナ禍で露見したのは,スリム化を通り越して痩せ細り,必要な筋肉までをも削ぎ落としてしまっていた行政の姿であり,「危機に弱い社会」ではなかっただろうか。  COVID-19パンデミックの第一波では,市民活動も厳しく制限された上,「新しい活動様式」を手探りでつくり出していかねばならなかったため,困苦している人々への支援はより限定的にならざるを得なかった。こうした危機の時にあっては,政府セクターの役割が重要な位置を占めることとなるが,機動的な対応は限られたと言えるだろう。寧ろ,現場の市民活動が官の不備を指摘/修正せざるを得なかった。しかし,これからの日本社会においては,単純に官を再肥大化させることには現実性がない。それでは「危機に強い社会」とは,具体的にどのような社会が構想されるのだろうか。また,その構想される社会の実現に向けての道筋はどのように見出されるだろうか。本セッションではゲストからの問題提起を受けて,参加者と共に考察していきたい。この議論にあたっては,行政の責務を規定する判断基準の再定義や,多セクターでの協働のあり方の再検討などが論点になると考えられる。

■「文化・芸術を礎にする社会」を創る

 

 80年代後半から90年代にかけて香港で過ごす。2001年、WANDERING PARTY の旗揚げに参加。第3回公演以降、全ての作品の作・演出をつとめる。2011年劇団解散後は、法哲学者仲正昌樹と共に、「複製」「純粋言語」を主題に、有人、無人の演劇作品を創作している。平田オリザ氏が手がけるロボット演劇のロボットオペレーターとしての活動も加わる。2014−2015年、文化庁新進芸術家海外研修制度研修員として、3ヶ月間、パリのジュヌヴィリエ国立演劇センターにおいて、演出・芸術監督研修を受ける。2014年9月-2017年8月アトリエ劇研ディレクター。2017年1月、(一社)アーツシード京都を大蔵狂言方茂山あきら、美術作家やなぎみわらと立ち上げ、2019年6月にTHEATRE E9 KYOTOを設立・運営する。 同志社女子大学嘱託講師ほか。

 文化・芸術は社会において必要なのか――。 COVID-19はわたしたちに根源的な問いを投げかけた。人びとが「三密」を避けることや外出を自粛することに伴い、多くの文化・芸術活動が縮小・停止を余儀なくされた。劇場もそのひとつである。京都に新しく生まれたばかりのTHEATRE E9 KYOTOの芸術監督を務めるあごうさとし氏は「表現は、人間の存在にかかわる根源的なものです。」と述べている。社会はその根源的なものをおざなりにしてよいのであろうか。COVID-19による厳しい状況下において文化・芸術を礎にする社会を創るには、市民は、行政は、中間支援組織は、いったい何をすればよいのだろうか。文化・芸術を礎にする社会を創るソーシャル・イノベーションをいっしょに考えてみませんか。

■「みんなが命を育む社会」を創る

熊本県生まれ、京都市在住。日本福祉大学社会福祉学部、立命館大学大学院先端総合学術研究科出身。

 学生時代より、聴覚障害学生が学ぶ授業のビデオ教材の字幕付け等、障害学生支援の活動に関わる。大学職員として障害学生支援業務に約3年半従事した後、2016年12月より現職。京都を中心に、大学で行われる授業の情報保障、身体障害のある学生の介助者の派遣等、障害学生の学業や生活を支援する活動に取り組む。自らも視覚障害(全盲)で、日常的に点字を使用。

 2020年、SARSコロナウイルス2(SARS-CoV2)による感染症COVID-19がパンデミックを引き起こした。このパンデミックに関係して、これまで対面を前提にしていた社会システムが窮地に立たされた。特に社会的弱者と呼ばれる人々への影響は顕著で、生活上不利に追い込まれ、様々なことが制約され、命すらも危険にさらされている。このような中、我々はどのような形で包摂社会を作っていけば良いのだろうか。ソーシャル・イノベーションも今、その真価が問われている。このような時代において、人々の多様性を守り、命を育み、みんなができる限り不平等ない環境で生きていくためにはどうすれば良いのだろうか。それができる社会とはいかなるものであろうか。主に地域社会で生活している障害者に対して、一人ひとりの自己決定を尊重し、より良い暮らしと社会参加の実現に寄与することを目的に活動を行っているゲストを招き参加者と共に検討したい。

 

日本ソーシャル・イノベーション学会第2回年次大会
<オンライン・スケジュール>

小林 和子
同志社大学大学院
後期課程
日本SI学会事務局担当
一社)JAMTA 理事
NPO法人 京都HSC
副理事

ランチセッション (12:10~12:55)

 前半の20分は、現役やOBの院生たちと大学院の日々や日本SI学会について語り合う場です。大学院や学会について興味があることを気軽にお話ししましょう。

 後半の20分は、院生でもあり ヨガティーチャー/セラピストの依田(よだ)さんに「マインドフル・ボディーワーク」で、呼吸と共に緩やかに身体を動かす身体に丁寧に意識を向けることを通じて全身がリラックスする時間をお楽しみいただき、午後からのプログラムにGO!

 ランチセッションにぜひご参加ください。お待ちしています!

依田 真由美
同志社大学大学院
前期課程
一社)京都マインドフルネスセンター理事
国際TA協会教育部門CTA(有資格者)
ヨガティーチャー
セラピスト
プログラムは最新のスケジュールに差し替える場合があります。イブニングセッションの詳細は後日お知らせします。