令和4年の『環境白書』のテーマは「グリーン社会の実現に向けて変える私たちの地域とライフスタイル ~私たちの変革から起こす脱炭素ドミノ~」を掲げ、2030 年までを「勝負の10 年」として、国内外で「脱炭素ドミノ」を起こしていくために私たち一人ひとりが、未来に影響を与える当事者であるという意識を持って行動し、脱炭素のみならず、資源循環、分散・自然共生という多角的なアプローチによってグリーン社会の実現を目指していくことを述べています。
本分科会では、自然共生、特に生物多様性を取り上げます。2022年12月にカナダで、国連の生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)が開催予定で、生物多様性の保全に向けた、新しい国際的な枠組みがまとめられる予定である。生物多様性の劣化を食い止め、回復に転じさせる「ネイチャー・ポジティブ」という考え方が注目されています。
主に関西をベースとした実践者の方をゲストにお招きし、市民活動、企業や自治体との連携、環境学習などを通じたネイチャー・ポジティブというソーシャル・イノベーションについて討議します。
2004年、身近な自然と学校教育をつなぐ「のはらくらぶ」を設立し、環境教育コーディネーターとして活動。2022年コーディネート型環境教育法の研究で博士学位取得。2015年から明石市議会議員。昨年「生物多様性・生態系を考える議員の会」を立ち上げ、全国の議員に呼びかけ勉強会を開催している。 日本環境教育学会前副会長/日本野鳥の会ひょうご副代表/コウノトリがつなぐ議員の会副会長など。
日本環境教育学会のインタビューシリーズ「研究と教育実践―最前線」第4回
https://www.youtube.com/watch?v=Z8wV3gN8dMs&t=12s
東京生まれ・育ち。2021年4月から京都市在住。東急百貨店、東急総合研究所等を経て2006年独立。2002年に日本にLOHAS(ロハス)を紹介。2009年~全国各地で有機農業や生物多様性を活かした“持続可能な地域づくり”に参画。宮城大学大学院事業構想学研究科博士後期課程修了、博士(事業構想学)。農林水産省 世界農業遺産等専門家会議 委員(2014年4月~2020年3月)、20017年から総務省・地域力創造アドバイザー。2022年1月、総務省「ふるさとづくり大賞」個人表彰総務大臣表彰を受賞。研究テーマは都市農村交流、世界農業遺産、SDGsと地域づくり等。主な著書『アグリ・コミュニティビジネス』(2011年、学芸出版社)、『SDGsを活かす地域づくり』(編著、2022年、晃洋書房)等