お知らせ

日本ソーシャル・イノベーション学会 第 6 回(2024年度)年次大会 意見交換会でのお食事について

2024.05.18

意見交換会ではビリヤニ・ビリー!のケータリングをお楽しみください

今年の意見交換会のお食事は東京都世田谷区のビリヤニ専門店「ビリヤニ・ビリー!」からのケータリングです。ビリヤニは、インドやパキスタンで食されている、スパイシーな炊き込みご飯。その食べやすさと深い美味しさで近年日本でも人気です。こちらのビリヤニは、金華サバをはじめとした魚介類を取り入れたシーフード系の味付けです。なぜ金華サバなのか?ちょっと長くなりますが、大事な話なので聞いてください。

ビリヤニ・ビリーは、世田谷区経堂のコミュニティ酒場「さばのゆ」の店内店舗として発足しました。「さばのゆ」の前身はコメディ作家の須田泰成さんが2009年に開店したひと・もの・ことがつながるイベントスペースです。そこでのイベント用に宮城県の「木の屋石巻水産」からさば缶を大量に仕入れたことから、石巻市とのご縁ができます。東日本大震災の際には、津波に襲われた木の屋さんの倉庫から流出した泥だらけのサバ缶を須田さんたちが持ち帰り、経堂の人たちがそれを洗って、売って、復興支援を後押ししました。その後、木の屋は工場を再建し、今に至ります(その経緯は『蘇るサバ缶』『きぼうのかんづめ』という書籍にもなっています)。このことがきっかけで「さばのゆ」は、全国の他の食品メーカーさんや、産地とつながるようになりました。

現在のさばのゆは、ご当地フードやお酒、音楽や本、お芝居や寄席などさまざまなイベントを介して地域の人たちがゆるくつながる場として愛されています。悲しいことにオーナー兼マスターの須田泰成さんは2023年末に病のため急逝されましたが、地域の人たちの「さばのゆがなくなったら困る!」「なんでも手伝うからやめないで!」という声に押されて須田さんのパートナーでビリヤニビリー!のシェフでもあるはらだなおこさんがお店を継いでいます。

須田さんは「個人の飲食店」のネットワークのもたらすコミュニティ醸成効果を信じ、実践していた人でした。ビリヤニビリー!のビリヤニプレートは、そうしたつながりの結晶でできているソウルフードです。季節の魚介缶詰と色とりどりの野菜を使ったお惣菜、アチャール(お漬物)、カレー、ライタ(ヨーグルトサラダ)など仲間たちが10種類前後。各種スパイスにも、さまざまな薬効があるため、全体として身体のためを思う美味しくて優しい一皿です。

*当日はプレートではなくお弁当のかたちでのご提供になります。