日時:2025年10月4日(土) 13時20分〜15時20分
場所:龍谷大学深草キャンパス新2号館
社会格差、戦争、国際不和、自然災害と世界が混迷する今世紀において、物質至上主義の上に成り立ってきたあらゆる社会システムの変革(ソーシャル・イノベーション、以下S I)が求められています。その中で、人と人、人と自然、人と社会の関係性をどのように再構築するかが問われており、その実現を象徴する共生(きょうせい・ともいき)という概念は、未来を方向づけるキーワードとなっています。
今世紀に入り、日本でも、S Iを実践する起業家や活動家、研究者も多く存在するようになり、本学会においても、社会的企業家やS I研究者たちが、S Iの社会実装とその意味について議論を重ねてきたところです。その一方で、自己成長や人間形成といった、人間の成長とS Iについて議論を深める機会はありませんでした。
一方、研究・教育を担う大学は、社会課題を解決し未来を切り拓く人材を育成することが求められており、そうしたS Iを担う人材の育成やS Iを醸成するエコシステムをどう構築していくかということが問われています。
そこで今回のシンポジウムでは、3大学(龍谷大、琉球大、京都文教大)が各専門性を統合してS I人材育成のための教育プログラム開発を進めてきた「ソーシャル・イノベーション人材養成プログラム事業」と共催し、「共生」をキーワードに、日本における共生社会とはどのような社会なのか、そしてその実現にS Iがどのような意味を持つのか、あるいは、日本であればこそ実現できるS Iとは何なのかを、心理・文化・経営学の観点から問い直す機会とします。そして、そうしたS Iを学ぶことを通じての人間形成の可能性を探るとともに、共生社会を担うソーシャル・イノベーション人材像について考えます。
入澤崇(龍谷大学 前学長、仏教学者)
中森孝文(龍谷大学政策学部長、経営学者、ソーシャル・イノベーション人材養成プログラム事業責任者)
入澤崇(龍谷大学 前学長、仏教学者)
濱野清志(京都文教大学大学院臨床心理学研究科教授)
高橋勅徳(東京都立大学経済経営学部准教授)
高橋そよ(琉球大学人文社会学部琉球アジア文化学科准教授)
*コーディネーター大石尚子(龍谷大学政策学部教授)